GA-SINXP1394 メンテナンス
[2004-09-21]
[2008-12-23] 更新
自宅の家族用 Windows PC のマザーボード Gigabyte の GA-SINXP1394 だが、
低信頼性小径ファンを使ってたり、低電圧大電流のコア電源部にカードエッジを使って
余計な DPS なる補助電源ユニットがあるとか、それが通風を妨げたりしているとか
技術者的には気に入らないところがいっぱいある。
買替えまでのつなぎのメンテナンスついでに、ノースブリッジのヒートシンク交換と、
DPS を外して、電源部のキャパシタ交換と追加を行った。
CPU まわりに省略されているパスコンに太陽誘電の積層セラミックキャパシタ
JDK316BJ226ML (22uF/6.3V) を 7 個追加。
CPU ソケット内に固体アルミが入ってるのがちょっと気に入らないが目をつぶる。
Vcore 出力キャパシタに三洋の WG 1000uF/6.3V (30mΩ/1.1A) とか入ってたところを
同じく三洋の固体アルミキャパシタ 2R5SEPC820 (7mΩ/6.1A) に 3 箇所変更。
このマザーボードの Vcore コントローラは HIP6301CB を 3相で使用している。
パワーFET は Fairchaild の FDB6030L (48A, 30V, Rds=13mΩ@Vgs=10V)。
Pentium4-3.06GHz の Icc(max) は 65.4A。位相補償は大丈夫そう、
総容量 12.4 mF, ESR < 2mΩ ってことで良しとする。
(後日、リプル電流の観点から、Vcore レギュレータの入力キャパシタ 3個を
Rubycon 16MBZ1000M (19mΩ/2A)から 16MBZ1500M (13mΩ/2.55A) に、
ESR の観点から出力キャパシタの Rubycon 6.3MBZ3300M (12mΩ/2.8A) 4個を
Nichicon UHN0J332MPM (9mΩ/3.1A) に交換した。)
ノースブリッジのヒートシンクは手持ちの Zalman NB-47J に交換。
ついでにノースブリッジまわりのケミコンも 6SEP470 に交換したが、
SiS655 に対してはオーバースペックで、これはもう趣味の世界。
とりあえず、Pentium4 2.4B で
FSB133MHz@Vcore=1.35V 〜 FSB150MHz@Vcore=1.60V まで
Prime95(toture test, Ta=18〜25℃) で安定動作を確認。
… 素直に換えるか。 Intel S875WP1-E かな。
[2004-09-21]
そのまた後日、このPCが家族用PCになって久しい 2008年のクリスマス前になって
今更ながら Pentium4 3.06GHz が家にやってきた。
リタイアしたブレードサーバーから取り外したものだが有難く再利用することに。
CPU交換のついでに、Nichicon UHN0J332MPM に交換していたところも
6SEPC1500M(10mΩ/5.56A) に交換した。
それにしても5年目にして Windows XP のハイパースレッディングの設定をすることに
なるとは思っても見なかった。
[2008-12-23]
ついでのビデオカードのファンレス化
Asus のローエンドビデオカード V9520/TD もファンがやばかったので、
自宅に余ってた LSI-Cooler の
17F98L50 に
M2.6 のタップを切ってマウント。
このヒートシンクは立て置きスティルエアーで約 4℃/W なので、FX5200 の最大
消費電力が約 20W だとすると、そのままではNG。エアフローが 数 m/s は欲しい。
前面吸気ファンから背面排気ファンへのエアフローを確認して、 1.5℃/W 程度は
見込めそうなのでOKということにする。動画とかで激しく使ってる時にケースの
サイドパネルを開けると焼けるかも。 (後日の実測で、Tc=51℃ @ Ta=28℃ で問題無し)
オンボードレギュレータ部分のケミコンも最大負荷時のリプル電流と熱だと
ちょっと怪しいので、ついでに 6SEP470 と 4SP820 に交換しておいた。
これくらいの電力だと普段の仕事の設計ではケミコンレスにしてるので、
ん〜、これもまた趣味の世界。
© 2000 Takayuki HOSODA.