繰り出しルーペの使い方
Belomo のルーペ LP-3-10x で筆の毛先を観察している様子
製品や印刷の検査から宝石の鑑定まで様々な用途に用いられる、
主に倍率が10倍でトリプレットレンズの繰り出しルーペですが、
使い方が良くないとルーペの性能を発揮できなかったり、
目が疲れて落ち着いて見ることが出来なかったりします。
ルーペの使い方、特に持ち方は人によって異なるものですが、私の使い方を一例としてあげます。
繰り出しルーペの使い方
- 先ず、ルーペを親指と中指ではさみ、人差し指をルーペの手前側に乗せます。
- ルーペのレンズの中心と目の中心を合わせる(*1)ようにしながら、人差し指を頬骨の辺りにつけます。
- 目とレンズとの位置関係が変わらないようにしながら、目とレンズの間の距離を約25mm(*2)に調整します。
- そして、見たいものの方を手に持ってルーペ側に25mm(*3)ほどの距離に近づけ、見たいものとルーペとの距離でフォーカスを調整します。
- 眼鏡とかされてると目との距離が開きすぎて調整出来ないことがありますので、そういうときは裸眼で試してみて下さい。
- 片目をつむると余分な力がかかって見えにくくなるので、安全のためにも、両目とも開けて見るようにして下さい。
*1 : BelOMOのLP-3のような科学者向けのものでは光軸が合った時に最高の解像度と視野が得られます。
一方、Nikonの宝石鑑定用ルーペでは多少ずれてもそこそこ見えるように設計されています。
*2 : 250mm / 倍率。視度により多少異なります。
*3 : ルーペの構成や視度により多少異なります。
SEE ALSO
プリント基板チェック用ルーペ比較テスト
BelOMO のルーペ LP3-10x + Canon S95 でのテストショット
© 2000 Takayuki HOSODA.
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