金田康正先生

 今週の月曜日(2019年1月28日) にSDR研究会とその打ち上げの宴会で金田康正先生とご一緒できました。 私のウェブページを書くきっかけとなった先生で、CQ出版のトランジスタ技術とのご縁の遠因となった方です。 先日(2018年11月1日)、初めてお会いして直接お礼を申し上げることが出来ました。 スパコンにまつわる秘話やよもやま話(*2)もできました。 思い起こせば、金田先生がスーパーコンピュータによる πの計算記録でご紹介下さったガウス・ルジャンドル(Gauss-Legendre) の πの公式に刺激されて、JAVA を覚えつつ imode 用の関数電卓アプリや1/f雑音生成アルゴリズム(ピンクノイズ・フィルター)を JAVAで書いてた(*1) のがきっかけで技術評論社の「Javaによる アルゴリズム辞典」の著者陣に混ぜていただいてたりして、 技術的なノート(*3)を私のウェブページに掲載してたのがCQ出版のトラ技編集部の目に止まって、 ちょこちょこと記事を掲載するようになって、その縁で佐久間さんや長野さんを始め著者仲間と仲良くなって、 そのご縁で出席した某勉強会で金田先生と直接お会いすることが出来ました。 正に縁はつながっていますね。人との出会いに感謝します。 齢七十ほどになられても

「まだ FORTRAN プログラムじゃ誰にも負けねぇ!」
とますます若々しく頭も冴えて気鋭の金田先生を目の当たりにして、私も生涯現役でいたいものですと、 人魚の肉の話になったりしつつも思いを新たにしました。 金田先生と関わる方々の益々のご活躍を祈念します。

 ⋮ 2週間後

 突然の訃報。 次回はスパコンでの科学技術計算のチューニングのノウハウのお話を聞かせて頂けるみたいな話で、 つい先日SDR研究会でお会いしたときにはお元気だったのに、 それから2週間も経たない 2020年2月11日に急性虚血性心疾患で死去されました。 享年70才。急なことで言葉もありませんでした。 日本の HPC (High performance computing) 分野の貴重な人材を失ってしまいました。 でも色々とスパコンのお話も伺えて、間接的に色々な縁を取り持って頂けたことのお礼も直接言えたのは嬉しく幸せなことでした。 謹んで追悼の意を表しますとともに金田先生のご冥福をお祈りいたします。


*1 : 私の乗ってたバイクのリアホイールがパックマンの形になる目にあ遭ったときに、そのバイクのタンクに私の肋骨の跡がつくようなことがあって、どうにか帰宅は出来たものの、その後眠ることもままならず 24-7 机の前に座り続けて眠るのは気絶するような3〜4ヶ月を過ごしたのですが、ただ眠れないのも悔しいので、浮動小数点数の使えない iAppli の JAVA でプログラミングとアルゴリズムの勉強をしていました。
*2 : 京コンピュータに描かれてる題字に文句をつけたのはあなたが初めてだよ(笑)と言われました(汗
*3 : http://www.finetune.co.jp/~lyuka/technote/technote.html

[Feb.2 2020]

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